クイーンズ・アストリア初の本格ラーメン屋「火の丸(Hinomaru)」(33-18 Ditmars Blvd., Astoria)がニューヨーカーの間で人気を集めている。
3月27日にオープンした同店は、奥行きのある広々とした店内にカウンター、テーブル席合わせ60席を完備。オープン当時から口コミで話題となり、一人で訪れる女性客も見られランチタイムから、多くの来店客でにぎわいを見せる。
メニューには、日本でラーメン屋修行経験を持つエグゼクティブシェフ、宮本幸治さんが腕を振るう、豚骨醤油ベースの火の丸ラーメン(12ドル)や鶏ガラ、豚骨、魚介スープを合わせた名古屋ラーメン(11ドル)をはじめとする8種類のラーメンを用意。ピリ辛肉団子「火の玉」や高菜、キャベツ、替え玉(2ドル)などのトッピングも豊富。
ラーメン以外にも、ギョウザ(5ドル~)、丼ぶりもの(8ドル~)、肉まん(5ドル~)などサイドメニューもそろえ、名古屋の手羽先丼や冷やし中華といったスペシャルメニューも定期的に取り入れる。また、今月1日には酒販許可を取得。ビール片手に日本ならではの味が楽しめるようになった。
SNSサイトを通じて同店を知ったというアストリア在住のニコル・モンテグニーノさんとナタリー・ラメージさんは「味噌ラーメンと豚骨醤油ラーメンを頼んで、とってもおいしかった。ここ(アストリア)にできてよかった。もうマンハッタンにいかなくてもラーメンが食べられるわ」と満足げに店を後にした。
宮本さんは「客層がよく、ほかに日本食店、ラーメン店がないのでアストリアでの出店に至った」と共同経営者の一人、チャチャイ・ファドワタナさんに代わって話す。「今後はアルコールに合う一品料理のメニューを増やし、アメリカ人向けの味付けも研究していきたい」とさらなる進化を目指す。
開店当時から話題となっている、イメージキャラクターのサルのナルトは来月以降に復活予定。
営業時間は12時~22時30分(定休日は月曜日)。