ルーフトップで映画を上映する「2012 Rooftop Films(2012 ルーフトップ・フィルムズ)」のサマーシリーズが5月11日、ロウワー・イーストサイドのニューデザイン高校(NDHS)の屋上「Open Road Rooftop」で始まった。
今年で16回目となる同イベントは、米通信会社AT&Tが協賛し長編23本と短編183本を、ニューヨーク市内各地で上映する。世界各国から集められた新作ショートフィルムで構成した「This Is What We Mean by Short Films」で始まった初日は、チケットが完売となる盛況ぶりだ。
ラインアップの中には、2011年度アカデミー賞短編ドキュメンタリー映画賞にノミネートしたルーシー・ウォーカー監督作品「津波そして桜」やサンダンス映画祭でも脚光を浴びたニューヨーク大学に通う現役大学生、テレンス・ナンス監督の「An Oversimplification of Her Beauty(アン・オーバーシンプリフィケーション・オブ・ハー・ビューティー)」なども並ぶ。
期間中、上映前にライブミュージックのパフォーマンスが行われるほか、フィルムメーカーのQ&Aやアフターパーティーも開催。今年は上映会場にブルックリンのコンテナストア「デカルブ・マーケット」と公共スペース「メトロテック・コモンズ」が加わり、さらにパワーアップした内容となっている。
同イベントを運営する非営利団体「Rooftop Films」は、ニューヨークを拠点にインディペンデント映画の屋外上映や映画制作、小額での機材レンタル、子どものメディア教育などをミッションとして活動。現在では、ロサンゼルスやトロント、フィラデルフィアなど他都市にも活動の幅を広げている。
入場料は12ドル。8月18日まで。