夏の週末だけ渡航が可能になるマンハッタンの南に位置する「Governors Island(ガバナーズアイランド)」が今年は5月26日からオープンし、さまざまな展示会やイベントが開かれる。
18世紀から軍用基地として利用されていた同アイランドは、2003年に連邦からニューヨーク州と市に1ドルで譲渡された。その後毎年夏に期間限定でロウワーマンハッタンとブルックリンから無料フェリーが運行され、足を踏み入れることができる。
期間中は50を超えるプログラムを展開。斬新なグラフィックデザインを公開する「Graphic Design-Now in Production(グラフィックデザイン-ナウ・イン・プロダクション)」(5月26日~9月3日、週末のみ)や昨年の開放期間にアイランド内に設置されていた作品などのハイライト企画展、スポーツイベントやナショナルパークでのフェス、パフォーマンスなど。今年は捕虜収容所として使われていたウィリアム城内の一般公開にも注目が集まる。
ナショナルパークでは、歴史的建物を巡る1時間30分のウオーキングツアーや「The Children’s Museum of Arts」が出張開催する参加型の巨大彫刻展、ミニゴルフ体験など子どもから大人まで楽しめるプログラムが多数登場。
同アイランド・ナショナルモニュメントの監督パティ・ペイリーさんは、「同アイランドで重要な建物の一つであるウィリアム城が、今夏一般公開されることは大変喜ばしい。訪問者が足を運び、ニューヨーク市の歴史の中でアイランドが果たす大切な役割について学ぶプログラムに参加することを楽しみにしている」とコメントする。
渡航可能期間は9月30日までの土曜・日曜と祝日の月曜。開放時間は10時~19時。