「日本初の黒人プロ演歌歌手」と言われ、ヒップホップファッションでこぶしを利かせて歌うことでおなじみのジェロさんが、ジャパン・ソサエティー(JS)内の劇場(333 East 47th Street, New York)で6月9日に開かれる「演歌コンサート&トーク」公演で、ニューヨーク・デビューを果たす。
公演では、オリコン総合シングルチャート初登場で第4位を記録したヒット曲「海雪」や、今年2月発売のニューアルバム「情熱」からの楽曲を披露。幼少時代からのスライドショーを通して、ジェロさんの生い立ちや日本での4年間にわたる芸能生活を語るトークショーも行われる。
アメリカ・ペンシルバニア州ピッツバーグで生まれ育ったジェロさんは、日本人である祖母の影響で幼いころから演歌を聞き始め、自身も演歌のとりこになった。ピッツバーグの大学を卒業後日本に渡り、演歌歌手として2008年にプロデビュー。母国アメリカでは、これまでワシントンやシカゴで公演した経験はあるが、ニューヨークでのコンサートは初めて。
コンサートの主催は、ニューヨークの米国民間非営利団体ジャパン・ソサエティーの舞台公演部。日本の古典芸能から最先端の現代劇や音楽などを発表する企画を通して、日米の舞台芸術界を結ぶ役割を果たしてきた。
公演時間は19時30分から。チケット料金は一般=28ドル、JS会員=22ドル。