ニューヨークのグランドセントラル駅でかつて展示されていたパノラマ広告の数々が、7月28日からニューヨーク交通博物館(87 E 42nd St)の特設ギャラリー「Annex(アネックス)」で復活する。
この広告はコダック社の「Kodak Colorama(コダック・コロラマ)」で、1950年~1990年の40年間にわたり、同駅構内の現在アップルストアとなっているスペースで掲示されていた。家族でのパーティーやプール、カップルでの旅行など、当時の「理想的な」アメリカの生活模様を舞台にした、縦約5.5メートル、横約18メートルの大きさが特長。当時は駅のランドマークとして親しまれ、3週間ごとに入れ替えられるかたちで、1990年までに計565点が掲出されたという。
このうち今回は、1960年~1971年に張り出された36点の広告が縦約61センチ、横約1.8メートルの縮小版で復活する。
同博物館のガブリエル・シューバート館長は「コロラマは40年以上にわたり、何百万人もの乗降客にとってグランドセントラル駅の一部となっていた。今回の復活で、数十年の間に駅がどうやってニューヨークの文化や生活の中心へとなって行ったのか知ることができる」とコメントしている。
展示時間は、月曜~金曜=8時~20時、土曜・日曜=10時~18時。「アネックス」の入場は無料。11月1日まで。