ロンドン五輪男子サッカー予選の日本対モロッコ戦が行われた現地時間7月29日、ニューヨークで開催されたパブリックビューイングには多くのファンが集まった。
ミッドタウンのバー「The Liberty NYC」(29 W35 Street, New York)を貸し切り行われたパブリックビューイングにはこの日、会場を埋め尽くす約300人のファンが集結。予選リーグ第2戦で、決勝トーナメント進出に王手をかけた日本代表を応援した。
映像が乱れるトラブルもあった前半だが、終盤にペースを作り始めた日本代表にチャンスが訪れるたび、会場内には大きな声援が響く。後半に入り惜しい場面を抑えられない日本代表を、心配そうに見つめる人も見受けられ始めた矢先、後半39分に永井選手が決勝ゴールを入れると、ファンの歓喜とともに会場全体が一つとなった。勝利が決まると歓喜は頂点を極め、両腕を上げて喜ぶファンの笑顔で埋め尽くされた。
日本代表のユニホームを着込み、会場のスクリーン前で声援を送っていたロサンゼルス在住の学生、古川龍さんは「皆一丸となって応援したファンの思いが通じた。金メダルもいける」と興奮冷めやらぬ力強い声で話した。
日本人ファンの姿が圧倒的に多いなか、「仲間と日本を応援しに来た」というオーストラリア出身でニューヨーク在住の会社員ジョン・メアーさんも「日本にはメダルを目指してがんばってほしい。オーストラリアが金メダルに近づいたらわからないけど」と冗談交じりに話しながらも、決勝トーナメント進出を決めた日本代表をたたえた。
今後、同バーでのパブリックビューイングは、8月1日のホンジュラス戦=11時30分~。決勝トーナメント観戦の開催も予定している。スケジュールの詳細はウェブサイトで確認できる。