自由の女神を間近に臨むことで知られる、ニューヨーク・マンハッタン島南端のバッテリー・パーク(1 Battery Park Plz)周辺に設置される椅子のデザインコンペが始まった。
ザ・バッテリー管理委員会が主催する「ザ・アメリカズ・デザイン・コンペティション2012:ドロウ・アップ・ア・チェア」。「革新的で持ち運びができる」屋外用椅子のデザインを募集している。グランプリ作品は、2014年にバッテリー・パーク入口付近に完成する約1ヘクタールの芝生広場「ザ・バッテリー・グリーン」に300脚が設置される。
ジ・アメリカズ(アメリカ大陸)の国同士の異文化交流やアイデア交換のきっかけ作りもコンペの目的の一つ。このため米国、カナダ、メキシコ、中南米、それにカリブ海沿岸諸国から応募を受けつける。プロ・アマは問わない。
同委員会のウォリー・プライス委員長は「アメリカ中から集まるデザインを世界の人々に知ってもらえる、めったにない機会」と、米大陸全体が活気づくことへの期待を寄せた。ニューヨーク市公園・レクリエーション局のエイドリアン・ベネップ局長は「ここはニューヨークの発祥の地であり、新移民の到着と交流の場だった。新しいデザインでバッテリー・パークがもっと発展するのが楽しみ」と語った。
グランプリ受賞者には1万ドルを贈呈。デザイン募集は10月30日まで。