ブルックリン北部のグリーンポイントに9月10日、ニューヨーク市の新公園「トランスミッターパーク」が正式オープンした。
イースト川沿いのウオーターフロントに完成した同公園は、2010年に着工。1990年まで使われていた、ニューヨーク公共ラジオ局(WNYC)の送電塔跡地6475平方メートルの敷地に、地元住人や旅行者が利用できる場として作られた。グリーンポイント-ウイリアムズバーグの再開発計画として始動し、9億円以上の資金が充てられた公園の待望のお披露目となった。
敷地内には、マンハッタンやブルックリン・ブリッジを望む見晴らし台やシーティングエリア、ウオーターフロントの散歩道のほか、旧フェリー乗り場や湿地帯に通じる歩道橋、広大なグリーンエリア、子どものプレーグラウンドなど多くのアトラクションが設けられた。今年末には桟橋のオープンも予定する。
この日ニューヨーク市公園管理局によって開かれたオープニングセレモニーでは、同市のマイケル・ブルームバーグ市長も出席する中テープカットが行われた。ブルームバーグ市長は「この土地は古いフェリー乗り場がWNYCの送電塔用地となり、現在では家族がピクニックや美しい眺めを楽しめる場となった」とコメント。緑化が進むイースト川沿いに、新たな市民の憩いの場が誕生した。