チェルシーの「Caelum Gallery(セーラムギャラリー)」(508-526 W.26th St. Suite 315)で9月11日、日本人アーティスト3人による「きずな展」が始まった。
出展しているのは奥田かおるさん、タニダアキさん、烏瓜トモコさんで、3人全員が広島県出身・在住。年齢、職業、技法も全く異なる3人が木版画の作品で個性を競う。3人共にニューヨークでの展覧会開催は今回が初となる。
奥田さんが、木版画独特の黒い縁取りを生かし、創造力を描画する半具像、半抽象的な作品を出展すれば、烏瓜さん抽象画を組み合わせて得た色彩で個性的な作品を作り出す。対象的に、童話作家のタニダさんは、童話に登場するキャラクターのような作品と、フォトリアリスティックな作品を織り交ぜるなど、各自の持ち味が生き生きと表現された作品で構成されている。
創作材料も、雲肌麻紙や鳥の子紙、和紙、ジェッソ、水彩絵の具、アクリル絵の具、水性マジック、インクなどさまざま。異なるスタイルや技法の中にも、木版画の可能性を独自のアプローチで追求する3人の共通点が、「絆」となって調和した展示に仕上がっている。
開館時間は11時~18時。日曜・月曜定休。9月22日まで。レセプションは9月13日18時~20時。