ニューヨーク市衛生局は9月13日、大型サイズのソーダなど砂糖入り飲料の販売を禁止する方針が成立し、来年3月12日からの施行が決まったと発表した。
今年6月に、同市マイケル・ブルームバーグ市長が肥満対策として打ち出した規制は、市内で販売するドリンクで0.23リットル(8オンス)につき25カロリーに達するものは約0.4リットル(16オンス)以下のサイズに制限するというもの。
現在アメリカには0.2リットル、0.35リットル、0.47リットル、0.9リットル、1.89リットルなどの種類が存在。最も大きい1.8リットル(64オンス)の砂糖入り飲料には、砂糖217グラムが含まれ、カロリーは780カロリーに相当する。砂糖を多く含むドリンクの摂取も引き金と成る肥満が原因で、毎年ニューヨークでは6000人に及ぶ人が命を落としているとされ、8人に1人の大人が糖尿病を患っている。
ブルームバーグ市長は「単純に砂糖入り飲料を制限することで、ニューヨーク市は肥満問題、砂糖入り飲料のインパクトを国政の舞台に押し出した」とコメント。全米初となる取り組みの実施を強調した。
来年の施行に先駆け、今月28日にオープンするNBAブルックリン・ネッツの本拠地「Barclay Center(バークレー・センター)」では、試験運用の実施を受け入れ。6カ月前から一足先に大型サイズのドリンク販売を禁止する。
当初から反対意見も多い中の方針成立により、ちまたでは反対の声、賛否を問う声が再浮上している。