マンハッタンのダウンタウンにあるイタリア人街「リトルイタリー」で現在、同街最大にして最も大切な祭り、「Feast of San Gennaro(サン・ジェナーロ祭)」が開催されている。
毎年9月半ばに11日間にわたって行われる例大祭。イタリア・ナポリの守護聖人である殉教者、聖ジェナーロを祭る。1926年9月19日、当時ナポリから到着したばかりのイタリア移民たちが始めた祝宴が起源で、今年が86回目。同街のモースト・プレシャス・ブラッド教会には、聖ジェナーロの像も安置されている。
期間中は街のメーンストリートであるマルベリー・ストリートが、7ブロック、約1キロメートルにわたって車両通行止めに。車道上に、200軒を超える屋台や露店、さらには近隣レストランのオープンスタイルの出店が軒を並べている。特設ステージでは、イタリア民謡やオペラなどの音楽が楽しめる無料ライブを毎日開催。11日間で世界中からの観光客など、延べ100万人以上の人出を見込んでいる。
主催する非営利の親睦団体「Figli di San Gennaro, Inc.(聖ジェナーロの子どもたち)」の代表、ジョゼフ・マットーネさんは「イタリア系アメリカ人の文化や伝統を反映する料理や無料ステージに満ちた祝祭。それは世界をリトルイタリーへ、そしてリトルイタリーを世界へもたらすものだ」と話している。
営業時間は店によって異なる。今月23日まで。