マンハッタンのオフィス街にある公園「Bryant Park(ブライアント・パーク)」(Between 40th and 42nd Streets, 5th and 6th Avenues)で10月1日から連日、日本人ジャズピアニスト・白崎彩子さんによる屋外ライブが開かれている。
同公園は高層ビルに囲まれた中にある、まさに「都会のオアシス」。ランチタイムは周辺のオフィスから息抜きにやってきた人々でにぎわう。こうした時間帯を中心にさまざまなイベントが毎日のように催されており、5月からは「Piano in Bryant Park」と題された、ニューヨーク在住のピアニストたちによる屋外ライブが行われてきた。
白崎さんは東京都出身。東京芸術大を卒業しクラシックのピアニストとして活躍していたが、数年後にジャズへ転向、2003年にデビューを果たした。ニューヨークを拠点に日米でライブ活動を行い、そのテクニックは「Tender Touch(柔らかなタッチ)」と称されている。ピアノのインストラクター、2児の母でもある。同公園でのライブは9年目だという。
3日は、雨天中止となった前日に続き、今にも降り出しそうなあいにくの空模様だったが、ニューヨーカーや観光客が近くのチェアに腰を下ろして、「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」や「さくらさくら」などのスタンダードナンバーを楽しんだ。笑顔で演奏していた白崎さんは、「9年間やってきて、屋外ならではの『ハプニング』を楽しめるようになった。近年は『常連さん』も付いてきて心強い」と話す。
演奏時間は12時30分~14時30分。無料。5日まで。