ニューヨーク・チェルシーの「Caelum Gallery(セーラム・ギャラリー)」(508-526 W. 26th St. Suite 315)で10月9日から、広島市のコラージュアーティスト・山口亜由美さんが自身初めての個展を開く。
山口さんは、広島市内の大手法律事務所で経営企画部長を務める傍ら作品を制作しているアーティスト。インテリアデザイナーの父親に影響され少女時代から芸術の道を志すものの、大学・大学院では建築学や建設工学を専攻したという異色の経歴を持つ。アーティストとしての夢を追い続け、今回ニューヨークで、念願の作家デビューを果たすことになった。
「コラージュアート」とは、主に紙切れなど絵の具以外のものを貼り付けて、1つの作品に仕上げる芸術技法。山口さんの場合、自ら撮った写真や公共施設の読まれなくなった雑誌、譲り受けた菓子箱などの素材を貼り合わせているという。こうした過程が、「多くの人が関わり、人とのご縁が繋がっていく作品作りに結びつ」くと、山口さんはコメントしている。
セーラム・ギャラリーは1996年設立。2年後に、約150軒のギャラリーがあるアートシーンの中心地、チェルシー地区に移転した。世界各国のアーティストの展示会を精力的に開催しているほか、日本の芸術作品にも造詣が深い。
開館時間は11時~18時。日曜・月曜定休。10月27日まで。レセプションは今月11日18時~20時。