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NYマラソン、ハリケーン被害により断念-「まずは街の復旧を」

サンディによる被害

サンディによる被害

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 ニューヨークに上陸したハリケーン「サンディ」の影響により、毎年11月の第1日曜にニューヨークで開催される「ニューヨークシティマラソン」が、中止されることが明らかになった。ブルームバーグ市長は「今年のニューヨークシティマラソンは、ハリケーンの被害者とその家族のためにも、予定通り開催したい」と話していたが、非難の声も多く、同イベントや参加者に対してネガティブな印象を与える可能性があるとして、今年は中止にすると2日に発表した。

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 同イベントはニューヨーク市内の5区全てを通りマンハッタンでゴールする世界最大マラソンの一つ。40年の歴史がある同イベントは、世界中のプロからアマチュアまでのランナーが大勢参加し、何万もの観客が注目する、市にとって貴重なイベントだった。

 約4万人のレース出場者の中には「何ヶ月にも及ぶトレーニングを重ねて来た。1泊400ドルもするホテルを予約し、さらに高い交通費を掛けてNYへ来た。このような事態になり、本当に残念だ」と話す人もいる。

 いまだ電気やガスが使えず、暗闇の中怯えながら過す人々がいる中で、大勢の警察官にマラソンの警備を命じることは難しい状況。レースのスタート地である「スタテン・アイランド」も今回のハリケーンでひどく被害を受けた場所の一つであり、復旧には時間がかかる。

 ブルームバーグ市長は「たとえ歴史のあるスポーツイベントでも、本件をめぐっての論争はしてもらいたくない。今はまず、我々の都市を元通りにすることが最も重要な仕事だ」と話す。

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