ニューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長とクリスティン・クイン市議会議長は12月4日、地域開発プロジェクト「Hudson Yards(ハドソン・ヤード)」の1棟目のビルの建築工事を開始したと発表した。住宅やオフィススペースはじめ、ショッピング街、レストランなどに加え、多くのイベントが楽しめる施設が建設される。
ミッドタウン西側のハドソン川に面する10万5218平方メートルの敷地内に 、「ハドソン・ヤード」と呼ばれるミニ都市を建設するプロジェクトで、今月4日に建設が始まった1棟目のビルのオープン予定は2015年。47階建てビルの「LEED Gold Tower(リード・ゴールド・タワー)」には、「Coach, Inc.」の世界本部が入居を予定をしている。
同プロジェクトでは、約2万3000人の雇用を生み出しニューヨークの経済活性化が期待されるほか、将来的に4万人以上がこの同エリアに住み、働くことが予想されている。ニューヨーク州都市交通局(以下MTA)がクイーンズ地区とマンハッタンを結ぶ7ラインを、マンハッタンの西側まで延長する計画を同プロジェクトと並行して進めることも発表し、今後はミッドタウンの新エリアに多くの人が集まることが想定される。
MTAの会長兼最高経営責任者のジョセフ・ロタさんは「このプロジェクトと7ラインの延長は、マンハッタンの西側に革命をもたらし、この地域の活性化に拍車をかけるだろう」とコメントした。また、ブルームバーグ市長は「ハドソン・ヤード・プロジェクトはこの都市の経済力の強さを証明するだろう。ニューヨークの継続的な経済復興のためにもこの大きな一歩は欠かせない」と話した。