ニューヨークにあるレストランや日系スーパーなど4カ所で1月18日・19日、島根県の和菓子店「彩雲堂」「桂月堂」から職人を招き「NEW松江菓子」の実演販売が行われた。季節の生菓子や「Matsue桜餅」を作る和菓子職人の技を一目見ようと、たくさんの人が会場を訪れた。
18日15時から実演販売を行ったサンライズマート・ミッドタウン店(12 E 41st St)では、予定していた時刻よりも約40分ほど遅れてのスタートだったが、店内には今か今かと待ち構える客でにぎわった。実演が始まると、店内にいた客は興味深そうにのぞき込み、作りたての和菓子を購入していった。
実演販売以外にも、店内の冷蔵庫では色とりどりの和菓子を販売。花の形をした和菓子を見て「すごくかわいくてすてき」と話す外国人女性の姿も見られた。島根県産の干いちじくを使った「いちじくブッセ」や、和のテイストにチョコレートを足した「ちょこまる」など、ユニークな菓子も取りそろえた。
会場を訪れたニューヨーク在住の男性は「ちょっと遅れたから、もう全て売り切れてしまったかと思ったが、まだ買えそうなので安心した。和菓子は何と言ってもあの繊細で美しいデザインに引かれる」と話し、日本では和菓子は一年中買うことができるか、どんな時に食べるのかなどと、興味深そうに近くにいた日本人に話しかけていた。桜餅を食べたニューヨーク在住の日本人男性は「今まで食べた桜餅はもち米で包まれているものだったため、このタイプは初めて食べた。桜色に染まったピンクがすごくきれいで、桜の葉の塩加減もベストマッチしていた。おいしくて2個も食べてしまった」と話していた。