ニューヨークのグランドセントラルターミナル(87 E 42nd St.)で3月19日、「Japan Week(ジャパン・ウイーク)」が始まった。
会場となった「Vanderbilt Hall(バンダービルトホール)」内は日本の祭りを思わせるような赤ちょうちんで照らされ、日本文化を懐かしむ日本人や興味深そうにブースに立ち寄るニューヨーカーたちでにぎわった。みそ汁やすし、のり、盆栽など日本食や文化のブースが出されたほか、3Dメガネを来場客に装着してもらい、日本技術を駆使した新幹線をビデオを通して紹介するなど、たくさんの通行客が足を止めて立ち寄る姿が見られた。
日本人の「“on-the go” lifestyle(絶えず活動する生活)」をテーマに掲げる今年のイベントは、列車の旅に華を添える「駅弁」文化を紹介。ニューヨーク市内の日系レストラン9店が日本の都道府県の名産が入ったオリジナル駅弁を販売し、一部の駅弁は早々に完売するなど、日本人のみならずニューヨーカーからも注目を集めていた。
メーンステージでは、琴の演奏や着物の着付け、昔話、日本舞踊などが披露され、駅の利用者やイベントに駆け付けた多くの来場客が興味深そうに耳を傾け、写真を撮ったりするなど高い関心を示した。
19日にはグランドセントラルターミナルと東京駅の姉妹駅締結がされ、JR東日本の小県方樹副会長、梅原康義東京駅長がグランドセントラル駅に乗り入れるメトロノース鉄道本社を表敬訪問し幹部らと記念品を交換。「2つの駅のみならず、日米両国の良好な関係を発展させるきっかけになることを願う」と話し、交流を深める意思を確認した。グランドセントラルターミナルにとっては初の姉妹駅となった。
イベントは21日まで。