ニューヨークを中心にさまざまないたずらや、コメディック・パフォーマンス・アートを繰り広げる集団「Improv Everywhere（インプロブ・エブリウェア）」が、4月1日のエープリルフールにドッキリ企画映像「Reverse Times Square（リバース・タイムズスクエア）」を公開した。

　撮影の収録が行われたのは1カ月前の3月2日。タイムズスクエア（Broadway and 46th St.）での企画に2000人以上の参加者が集まり、「世界が逆転しているように見せて、旅行者を驚かせよう」と入念な作戦が練られた。15時15分から5分間、参加者は一斉にタイムズスクエアの逆走を開始。歩行はもちろん、自転車の運転やショップへの出入りまで逆走。観光客は状況が読めずに不思議そうに見つめていたり、思わず笑みがこぼれたりと即席のショーに驚きを隠せずにいた。

　「普段のミッションではフォトグラファーがたくさんの写真を取り、パフォーマンスの様子を伝えるが、人々の逆走は写真では伝えられない。だからビデオを見て皆さんに楽しんでもらいたい。Mission Accomplished」と関係者は話した。

　同団体は今年1月に大きな話題を呼んだ、下着姿で地下鉄に乗車する「No Pants Subway Ride（ノー・パンツ・サブウェイ・ライド）」の企画も行っている。ほかにも市内で数々の即席パフォーマンスを披露し、ニューヨーク以外にもファンが多い。ニューヨーク在住の女性は「いつも楽しい企画で、次のパフォーマンスを楽しみにしている。まだ生でパフォーマンスを見たことがないので、いつか即席ショーに出合いたい。今日はエープリルフールなので、私も負けずに誰かをドッキリさせてあげたい」と話した。