ニューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長と、タイムズスクエアの改善とプロモーションに従事するタイムズスクエア・アライアンスが、タイムズスクエアのリサイクルを促進するために、30個の太陽光発電リサイクルステーション「Big Belly(ビッグベリー)」の試験的導入を1カ月前に開始し、市民のリサイクルへの関心が徐々に高まっている。
ニューヨークの観光名所となっているタイムズスクエアには、市民と観光客合わせて1日平均50万人が訪れる。排出されるごみの量は1日あたりごみ袋900個分に上り、ニューヨークの小規模に区切られた地区の中で最も多い。持続的な地球環境改善の研究を支援するアルコア財団は、「Big Belly」購入のための補助金25万ドルをタイムズスクエア・アライアンスに授与した。
「Big Belly」は通常ごみ、紙、ビンと缶の3セクションに分けられたごみ箱が1つに連なったもの。太陽光の力でごみを圧縮し、収集の回数を減らす。それにより、ごみ収集車による二酸化炭素排出を含めた大幅な量の温室効果ガス削減が見込まれる。
ブルームバーグ市長は2017年までに、市内のリサイクル率を2倍の30%にすることを目標に掲げ、ニューヨーク傘下のマンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、スタテンアイランド5つの地区で、合わせて1000個のリサイクルコンテナ設置を予定している。
今回設置した「Big Belly」は、7街番とブロードウェイ沿いの42ストリート~47ストリート間に置かれ、これまで設置されていた53個のごみ箱と取り換えられた。