4月21日、セントラルパークで毎年恒例の4マイル(6.4キロメートル)マラソン「City Parks Foundation Run for the Parks」が行われた。今年は今月15日に米マサチューセッツ州ボストンの「ボストンマラソン」中に起きた爆発事件での犠牲者を追悼した「I Run for Boston」の特別タイトルが付けられての開催となった。
同マラソンは、ボストンテロ事件後、ニューヨークで行われた最初の大規模マラソンとなり、安全への懸念から中止も検討されたが、セキュリティーを強化して予定通り開催され、6000人以上のランナーが参加した。スタート前にはボストン出身の女性による国歌斉唱が行われ、犠牲者への黙とうも行われるなど、例年とは違った雰囲気の中での開会式となった。参加したランナーの多くは、この日のために特別販売された「I Run For Boston」Tシャツやビブス、黒いリボン、ボストン・レッドソックスのキャップ着用など、さまざまな形でテロ犠牲者への追悼を表した。
同マラソンを主催した「New York Road Runners(ニューヨーク・ロード・ランナーズ)」のメアリー・ウィッテンバーグCEOは「米国は一つのコミュニティーだ。2001年9月11日に起こった米同時多発テロの後、全ての米国人はニューヨークのために一つになった。15日の悲劇の後、今度はわれわれがボストンのために一つになる番だ」と話した。
「I Run for Boston」Tシャツの売り上げの全ては、ボストンテロ事件の被害者のために設立された基金「the One Fund Boston」に寄付された。ニューヨーク・ロード・ランナーズはこれまでにすでに3万ドル以上の寄付金を集めており、今後も同団体は継続的にテロ事件被害者への支援を続けていく。