ニューヨークのイーストビレッジにあるバー「Jimmy’s No.43(ジミーズ ・ナンバー43)」で6月8日、日本でのウオーキングツアーを運営している「Walk Japan(ウォーク・ジャパン)」が日本のウオーキングツアーを紹介するイベントを開催した。
Walk Japanは歴史研究を目的に中山(なかせん)道を訪れたアメリカ人大学教授により1992年に設立。現在は北海道から九州まで、年間約150本のウオーキングツアーを外国人向けに提供している。米国やオーストラリアを中心に世界各地から年間1000人以上の観光客が、歴史深い街道を巡り、情緒あふれる民宿や地方の農村などを訪れている。
イベントでは、数種類の日本ブランドのビールが用意され、集まった参加者はお好み焼きや手羽先をつまみながら、中山道ツアーで巡る歴史ある民宿や茶屋が並ぶ昔ながらの町並みや自然豊かな山道の写真を楽しんだ。参加したニューヨーク在住の男性は「日本は高層ビルが立ち並ぶ近代国家というイメージが強かったが、美しい自然や古い町並み、またそこで暮らす人々の写真を見て今までの日本と違う一面を知れた」と語った。
Walk Japanの運営に携わりツアーガイドも務めるイギリス出身のルー・トーマスさんは「いろりを囲んだり、山菜を採って天ぷらにして食べたり、外国からの観光客にツアーを通していろいろな日本を知ってもらえうれしい」と話した。Walk Japan創設者の一人トム・スタンリーさんは「住人との異文化交流や経済効果、Walk Japanを通じて美しい日本を支える地方の農村地域に貢献したい。今回のイベントでニューヨーカーに少しでも美しい日本に興味を持ってもらえたら」と、思いを語った。