次期ニューヨーク市長に立候補している市議会議長のクリスティン・クインさんは、7月21日に行われた記者会見で現在の地下鉄で使われているメトロカードのシステムを改めるべきだと主張した。
メトロカードは1993年より市内の地下鉄で使用されてきたが、乗車料金は上がり続け、今年3月からは新システム「メトロカード手数料制度」も開始され、新しいメトロカードの購入時に1ドルが課金される。クインさんは「スワイプ式のメトロカードを使い続けているためにニューヨーク市は時代から取り残されている」と指摘した。またクインさんはこの交通システムの改変ができない理由として鉄道やバスなどの公共輸送を運営しているMTAに関する決定権が州にあり、市の意向が通りにくいことを挙げた。
MTAによれば毎1ドルのうち15セントが現在のメトロカード販売機などの運営維持に使われており、新たなシステム導入によって20%もコスト削減が見込めるという。
マンハッタン在住の女性は「年々乗車料は上がっているし、磁気が悪くてうまくスワイプできないことも多い。だからセンサー式でより早く改札を抜けられるのはとてもうれしい。ぜひとも導入してほしい」と切望する。
スワイプ式からカードをセンサー上にかざすタイプのものへの切り替えは2019年を目指している。