ブルックリン・ブリッジのたもとに位置するロウアーマンハッタンのイーストリバー沿い一帯が、マンハッタンで唯一となるビーチ「ブルックリン・ブリッジ・ビーチ」を有するレクリエーション施設として再開発される計画が8月1日に発表された。
同計画を発表したニューヨーク市議会議長クリスティン・クインさんは、「今回の再開発で、現在は手付かずとなっている川沿いのエリアを都会のリゾート地に変貌させる」と、完成まで3年間で700万ドルを投じる同計画への意気込みを語った。計画では、歩道橋の増設による市内からイーストリバーまでのアクセスの向上ならびに、砂浜、カヤック場、釣り場、売店、散歩道など多数のアクティビティーを有するレクリエーション施設の建設が予定され、地元ニューヨーカーだけでなく観光客が訪れる憩いの場となることが期待されている。
また、500億ドルもの被害をもたらした巨大ハリケーン「サンディー」のような自然災害に備え、今回の再開発には緩衝物として塩沼や湿地などの設置計画も含まれている。
今回の計画は、イーストリバー沿いのブルックリン・ブリッジからミッドタウンまでのエリアの再開発を目的とするプロジェクト「The East River Blueway Plan(ザ・イーストリバー・ブルーウェイ・プラン)」の一部として提案されたが、今回の計画の対象となるブルックリン・ブリッジのたもと以外の地域開発を進めるにはさらなる予算が必要となる。
ビーチ建設に関して、ニューヨークに住む男性は「ビーチ建設は大歓迎。ロウアーイーストエリアの開発も進んでいるし、川沿いの再開発が完了すれば、さらに人気が増すのでは」と期待を寄せた。