マンハッタンのミッドタウンにあるザ・キタノニューヨーク内のレストラン「Jazz at Kitano(ジャズ・アット・キタノ)」(66 Park Ave.)で8月7日、ギネスでも紹介されたジャズドラマー鬼束大我(TIGER)さんのライブが開催された。同ホテルはニューヨークジャズクラブベスト10にも選ばれるなど、一流の音楽を生演奏で届け、今回は世界的トランペット奏者のエディ・ヘンダーソンさんと大我さんの共演とあり、注目が集まっていた。
大我さんは母親のおなかの中にいるころからジャズを聞き始め、物心ついたころから菜箸や鍋を使いたたき出し、5歳から音楽教室に通い始めた。その後、頭角を現し、9歳にしてジャズの名門レーベル「Columbia/SAVOY」と契約。ギネス社から「世界最年少プロドラマー」(当時)として正式に認定され、受賞記念記者会見は全世界に放映された。
今回は新たなアルバムのレコーディングを行うためにニューオーリンズに両親と共に渡米。15歳の記念ライブをしようと親交のあるヘンダーソンさんからの提案によりニューヨークでの共演が実現した。当日は日本人のみならず多くのアメリカ人が来店し、店内は満席。ライブではヘンダーソンさんの妻が彼に向けて書かれた「Be Cool」などを含める楽曲を演奏した。ドラムのソロパートになると大我さんは力強く、堂々たるドラムさばきを見せ、多くの観客から拍手が送られた。
ライブでもあまり緊張はしないという大我さんはライブ前に共演者や家族と楽しげに話す姿が見られ、ライブ後も観客との交流を楽しんだ。今回レコーディングを行ったアルバムでは作曲も担当。今後一層の活躍が期待される。