ニューヨーク市の公式タクシーとして10月より運行が始まる日産自動車「NV200」の生産が始まった。
2011年、ニューヨーク市のタクシー・アンド・リムジン委員会(TLC)が実施したタクシー開発プロジェクト「タクシー・オブ・トゥモロー」のコンペで採用が決定。ニューヨーク市と日産自動車は10月から10年間の独占契約を締結し、1万3000台のタクシーを順次NV200に入れ替えていき、現在のタクシーは3年~5年でニューヨークの街角から姿を消す。
NV200は、乗客用エアバック搭載や高い耐衝撃性の安全面に加え、現在のタクシーにはない広い車内空間、携帯デバイスの充電ステーション、ニューヨークの街並みが楽しめるよう大きなサンルーフを装備するなど、その機能性がコンペで高く評価された。
併せて、日産自動車は電気自動車の導入も提案しており、4月にはニューヨーク市と共同で同社の電気自動車「リーフ」を用いたタクシーの試験サービスも行っている。マイケル・ブルームバーグ市長は「2020年までに市内タクシーの3分の1を電気自動車にしたい」と環境対応に対しても積極的な姿勢を示している。