クリスマスを目前に控えたニューヨークで現在、アクセサリー・雑貨・アパレルなどを取り扱う期間限定のポップアップストアが注目を集めている。
リーマンショック以後、短期で借りられる小売店舗スペースが増え、有名アパレルブランドなどはこれらの臨時店舗で、話題性のあるユニークなプロモーションイベントなどを行い、ポップアップストアならではの「期間限定」感を利用してブランディングや売り上げに直結する販促活動を行ってきた。
毎日530万人以上が利用する地下鉄の駅構内の小売店舗を運営するニューヨーク州都市交通局(MTA)は今年10月、利用者の多い6駅構内の店舗スペースをポップアップストア専用に1カ月単位で貸し出すと発表。現在、全米で17店舗を展開するユニクロはユニオンスクエア駅構内にポップアップストアを出店し、同社の人気商品ウルトラ・ライト・ダウン・ジャケットのみを販売し、宣伝効果も見込んでいる。
その他日系企業もこのポップアップストアブームに興味を示している。三越伊勢丹は12月3日、ニューヨーク・ファッション・ウイークが開催される2014年2月6日~13日、ポップアップストア「ニッポニスタ(NIPPONISTA)」の出店を発表した。ニッポニスタはクール・ジャパン戦略推進事業のプロジェクトの一環で、日本製品のグローバルマーケットへの進出をサポートすることを目的とし、世界中から感度の高い人々が集まるこの期間に日本のファッションやアートなどを紹介する。店舗面積は200平方メートルで、ソーホーに出店する予定。