ニューヨーク州都市交通局(MTA)は1月9日、地下鉄やバスの乗車マナー向上キャンペーンを開始した。地下鉄車内で頻繁に行われていたダンスパフォーマンスもマナー違反事項の一つとして挙げられ、市民からは賛否両論の声が上がっている。
同キャンペーンは、地下鉄をより安全に、心地よく乗れるように環境を改善することを目的としている。「Do's(良いこと)」「No no's(マナー違反)」に分けられたイラスト付きのポスターが2600もの地下鉄車両に設置され、乗客にマナー向上を訴えている。
ニューヨークの地下鉄には数多くのパフォーマーがおり、駅構内などでダンスや楽器の演奏などが行われているが、車内でのパフォーマンスは他の乗客へ迷惑がかかることから許可されていない。それにもかかわらず、車内の手すりなどを使用したアクロバティックなダンスが名物となっていた。近年は乗客から多数の苦情により、警察が車内の取り締まりを開始。一昨年は40人以上、昨年は240人以上が軽犯罪で逮捕された。
車内でのポールダンス禁止に対し、乗客からは危険だから禁止されて良かったという意見と、格好良いパフォーマンスが見られなくなるのは寂しいとの声が上がっている。