ニューヨークのソーホーにあるホテル「ザ・ジェームス(The James)」(27 Grand St.)外壁に現在、30メートルを超える巨大壁画がお目見えしている。
同ホテルはこれまで、屋内空間を活用し、若手アーティストの作品を積極的に紹介してきた。滞在客のみならず、地域の人たちともアートを通じ交流を深めたいという思いから、パブリックアートプログラムに着手。今回の壁画はその第1弾で、制作を担当したのは、ニューヨーク在住アーティストのポール・ワッカーズさん。ブルックリンにあるアートコンサルティングサービス「グレイ・エリア(Grey Area)」(165 Clermont Ave.)が、同ホテルとワッカーズさんのコラボレーションを実現させた。
グレイ・エリアは、アートと日常生活の融合をテーマに、これまで数々アーティストと企業のコラボレーションを手掛けてきた。両者の目指すものが一つになるまで、構想段階から綿密な会議を重ね、完成までのサポートを行う。異分野との連携で、アーティスト自らが創造性の新たな使い道を発見していくのも狙い。
今回の壁画公開に合わせ、ソーホー地区のアートを巡るツアーも企画。また、壁画を含めた自撮り写真をシェアするとアップルサイダーが振る舞われるキャンペーンも行われている。