ニューヨーク州を含む10州で1月22日夜から東部海岸全体を襲った暴風雪により非常事態宣言が発令され、ニューヨーク市のセントラルパーク付近では観測史上2番目の積雪となる68センチを記録した。
23日は緊急車両を除く一般車両が通行禁止となり、公共交通機関も一部運行が停止された。ブロードウエーの公演は見合わせとなり、多くのスーパーやレストランも休業になり、人通りはほとんどなくなった。
一夜明けた24日の朝には移動規制が解除され、多くの交通機関は遅れながらも運転を再開した。台風一過のような晴天となったものの、除雪された雪は歩道に山積みとなり、滑って転ぶ人が後を絶たず、デブラシオ市長は「規制は解除したが不要な外出は控えてほしい」と人々に呼び掛けた。
今回の暴風雪の影響で、東海岸をはじめ全国で20人以上が除雪作業や路面凍結による事故で死亡し、ニュヨーク市内では少なくとも1000便以上の空の便が欠航となったと地元紙が報じた。今年は例年に比べて暖冬で雪がほとんど無かったことから、地元市民からは「こんなに降るとは予想していなかった。クレイジーだ」といった声が上がった。
25日からはまた例年より暖かい気候に戻っているが、歩道の雪はしばらく残るため、市は引き続き転倒しないよう注意を呼び掛けている。