27度目、9年ぶりに大リーグのワールドシリーズを制覇した「ニューヨーク・ヤンキース」の優勝パレードが、マンハッタン、ダウンタウン地区で行われた。
気温9度という寒さのなか、同パレードには100万人(米メディア推定)のファンが沿道を埋め、ユニホーム姿とはひと味違うフォーマルなスーツや、カジュアルな私服に身を包んだ選手と家族が登場し、12台のパレードカーに乗り込み行進した。ワールドシリーズ最優秀選手(MVP)に選ばれた松井外野手も、ファンからの「マツイ」「MVP」声援に手を振って応えた。
ニューヨークのブルームバーグ市長や、ジュリアーニ元市長の姿も見られた。地元の学生によるマーチングバンドの演奏のほか、警察官が祝賀サインをファンに配るなど、ニューヨ-ク市民が一丸となって同チームの優勝を祝福した。パレードに続き市庁舎で行われた式典では、市に貢献した人らに与える「市の鍵」が、ブルームバーグ市長から同チーム選手に授与された
マンハッタン南部に位置する「バッテリープレース」(Battery Place, NY)から市庁舎(Chambers Street, NY)までのブロードウェー約1.6キロにわたるパレードとなった。「キャニオン・オブ・ヒーローズ」と呼ばれるこの区間は、1886年から200回以上の歴史的パレードが行われ、ヒーローたちの功績をたえてきた。