マンハッタンのヘルズキッチンに旗艦店を持つ日本のファッションブランド「Nepenthes(ネペンテス)」(307 W 38th Street, New York)が、東日本大震災被災地への支援活動としてサンプルセールを行い義援金の寄付を呼びかけた。
東京・渋谷の拠点のほか、大阪、札幌にもショップを展開する同ブランド。海外の多くのファンからも長年にわたり注目を集め、昨年9月にNY初の店舗をオープンした。
16日の一日限りで開催したサンプルセールは、10時の開店から多くの買い物客でにぎわった。デザイナーの清水さんは「義援金の呼びかけにはいろいろなスタイルがあると思う。離れているからこそ日本を支援したいと多くの在米日本人が願うなか、今自分たちができることを冷静に考えて行っている」と話す。
約9割の従業員がアメリカ人である同店では、「多くのスタッフが日本を思う気持ちから、このような形でのチャリティーの発案があった」と、被災地復興への願いと思いを込めて開いた。
「日本のメンズブランドは世界的な評価も高いが、中でもネペンテスは大好きなブランドの一つ。お気に入りのブランドを通じ、被災地へ貢献したいと思い、初めてサンプルセールに足を運んだ」と買い物するレニーさん。
同日のサンプルセール売り上げの100%と、会場に設置した募金箱に集められた義援金全額、2万8000ドル(約224万円)を赤十字に寄付する。