2001年の9・11同時多発テロの後、ニューヨークの復興を目指して始まった映画の祭典「トライベッカ映画祭」が4月20日、トライベッカ、ユニオンスクエア、チェルシー周辺の会場で始まる。
今年で10年目を迎える同イベントは、キャメロン・クロウ監督作品でイギリスの歌手エルトン・ジョンさんのドキュメンタリー映画「The Union」で幕を開ける。短・長編など9部門から、6本の新作フィーチャーフィルムと5本の新作ドキュメンタリーを含む150作品以上を、10日間にわたって上映する。
今回は、同映画祭史上初となるビデオゲームの上映も決定。ロックスター・ゲームズ社から発売を控えるアクションゲーム「L.A. Noire」のプレミア上映が注目を集める。上映後にはQ&Aの場も用意し、制作の舞台裏などが明かされる。日本からは今岡信治監督作品「オンナノカッパ:アンダーウォーター(Underwater Love)」が参加する。
映画上映のほか、家族向け、スポーツファン向け、ドライブインシアターなどさまざまなイベントが用意される中、10周年を記念しトークショー「Tribeca Talks」を拡張。「監督シリーズ」を取り入れ、巨匠マーティン・スコセッシ監督や共同創設者であるロバート・デ・ニーロさんやショーン・ペンさんなど、映画界の著名人を招いたインタビューやパネルディスカッションの開催を予定する。
さらに今年は、オンライン版映画祭「Tribeca (Online)Film Festival」も実施。アメリカ国内であれば、新作2作を含む6本のフィーチャーフィルムなど計33本が無料で視聴できる。
チケット料金は、一般=16ドル、マチネ・レイトショー=8ドル、トークショー=25ドルなど。スケジュールはウェブサイトで確認できる。5月1日まで。