ニューヨーク市内の公園や広場にピアノ88を設置する「ポップアップピアノ」プログラムが6月18日、始まった。
英国人アーティストのルーク・ジェラムさんを中心に昨年ニューヨークで行われたパブリックアート・プロジェクト「Play me, I’m yours」の成功から、今年も開催が決まった同プログラム。同市とアーティストで構成される非営利団体「Sing for Hope」、ストリートで音楽生演奏を行う「メーク・ミュージック・ニューヨーク」が主催する。
今年は昨年より20台以上のピアノを追加。地元のアーティストや学生、ボランティアによって飾り付けられ、一つひとつデザインの異なるピアノは、昨年の倍となるマンハッタン内の33カ所をはじめ市内各所に点在。2週間にわたって地元民や観光客に演奏の場を提供する。
タイムズスクエアに設置されたピアノでは、NY名物「ネイキッド・カウボーイ」もピアノ演奏に挑戦。周囲の人々から拍手喝采を浴びた。その模様を映像に収めていたスタッフのラヤさんは「1日に3~5カ所を見て回るが、さまざまな人種や年齢、性別の人がピアノを弾いて楽しんでいる姿を見る。皆とてもクリエーティブ。多くの忙しいニューヨーカーに、落ち着いて一息つける時間を持ってほしい」と話す。
併せて、19日にガバナーズ島で行われたフェスティバルを皮切りに、今年で5回目となる「メーク・ミュージック・ニューヨーク・イベント」も開催。21日は5時~22時、市内各地でストリートミュージックが鳴り響く。同プログラムは、7月2日にリンカーンセンターで開かれるフリーコンサートで幕を閉じる。