チェルノブイリ原発事故のその後を題材にした映画「チェルノブイリ・ハート」の上映会が8月13日、ウエストビレッジのIRT劇場(154 Christopher Street, New York)で開催される。
同作品は、1986年のチェルノブイリ原発事故から16年たった2002年のベラルーシ共和国にカメラを向けたドキュメンタリー。題名のチェルノブイリ・ハートは、放射能の影響により穴の開いた心臓を指し、新生児の85%が今なお重度の疾患を持って生まれてくるとも言われる同地で、残留放射能と共に暮らす人々の被爆被害を描く。
2003年のアカデミー賞ドキュメンタリー部門を受賞した同作品は、現地時間8月13日に日本でも公開。ニューヨーク平和映画祭主催のもと開かれる今回は、福島第1原発事故後マリアン・デレオ監督の「多くの日本人に見てほしい」という意を受け、緊急上映会として実現した。当日は監督自身も出席。映画上映後には質疑応答に参加する。
ゲストスピーカーにマンハッタンから38マイル地点に位置するインディアン・ポイント原発の閉鎖運動を17年間行っている、WestCAN共同創立者マリリン・エリーさんを招く。身近にある原発問題について話を聞き、ニューヨーク市民としてチェルノブイリ、福島から学ぶことは何かを考える場も提供する。収益は東北の被災地へ寄付される。
開催は、日本語字幕版=15時~、英語字幕=17時30分~。入場料は10ドル(現金のみ)。