観光情報サイト「VirtualTourist.com」の独自ランキング「世界のベスト公衆トイレ」で、ニューヨーカーの憩いの場「ブライアントパーク」の公衆トイレが1位に輝いた。
同トイレは、昨年アメリカ国内の最もすてきな公衆トイレを決める「America's Best Public Contest」で最終候補に残ったが、惜しくもトップを逃した。今回は2位につけたロンドンのコベント・ガーデンや5位のパリ・マドレーヌ広場を抑えてのうれしい結果となった。
旅行者の声を基に格付けされたランキングでは、1位に選ばれた理由にトイレ内でかかるクラシック音楽、日常的に飾られた生花、常勤する係員などが挙げられ、「せわしなく汚い街のど真ん中にこんなにきれいなトイレがあるなんて誰が想像するだろう」という一押しぶりだ。
週5日間勤務し、女子トイレの清掃管理を担当するアントワネットさんは「とてもうれしい。自分の管理するトイレが1位と聞いて誇りに思う」と話す。いつも利用者が気持ち良く使えるようにと、心掛けているというアントワネットさんの、清潔感を保つ管理の秘訣(ひけつ)は「良い香りを絶やさないこと」。見た目のほか香りにもこだわりを見せる。
同トイレはまた、回転式の便座シートも完備。ボタンを押すと自動で新しい便座シートに交換される機能も備え、衛生面のほかハイテクトイレとしても利用者を喜ばせている。
買い物の合間に同トイレを利用していた、ニューヨーク在住のモリーンさん、ジャッキーさん、ウェンディーさんの3人は「ニューヨークの一番きれいな見事なトイレ。世界一にもふさわしい」と声をそろえ、地元ニューヨーカーも大絶賛している。