暮らす・働く

NYルーズベルト島にコーネル大キャンパス-未来の経済効果に期待

ルーズベルト島に立つコーネル大学キャンパスの完成予想図 ©NYC Mayor's Office

ルーズベルト島に立つコーネル大学キャンパスの完成予想図 ©NYC Mayor's Office

  • 0

  •  

 イーストリバーに浮かぶルーズベルトアイランドに、コーネル大学アプライド・サイエンス(応用科学)学科とエンジニアリング学科のキャンパスが建設されることが12月19日、NY市当局の発表で明らかになった。

[広告]

 ニューヨーク市は昨年冬、マイケル・ブルームバーグ市長の指揮の下、応用科学の能力を高め市の経済状況転換することを目的としたプロジェクト「Applied Sciences NYC」を始動し、新施設建設の企画案を公募。今回発表されたキャンパスは、数ある応募の中から選ばれたもの。

 コーネル大学とテクニオン-イスラエル工科大学の共同事業として考案された、その広さ約5万6206坪を超すキャンパスは、環境を壊さず持続可能な建築という最先端のキャンパス構造が描かれている。2043年までに大学院生を対象とした生徒は2500人、従業員は 280人を見込む。

 プロジェクトの構想を実現するべく、総費用1560億円以上とされるキャンパス建設は、2万人の工事要員と8000人の正社員雇用を生み出し、30年後には600にも上る事業を展開。そこからさらに3万人分の雇用が生まれると分析する。NY市経済開発公社の調べによると、30年後の経済効果は約1.8兆円とされ、経済転換の実現に期待する。

 発表会見に出席したブルーンバーグ市長は「コーネルとテクニオンの素晴らしいパートナーシップと画期的な企画案に感謝している。NY市が目指す技術革新のグローバルリーダーも見え始めている」とコメント。「最先端をいく施設を導入することで、明日の起業家を教育し未来の職を作り出す」とし、ニューヨークの未来を約束した。

 同キャンパスの仮設オフィスは2012年末までに開設、キャンパスは2017年までの完成を予定する。

ニューヨーク経済新聞VOTE

ニューヨークで思い切り楽しみたい!みなさんはどんな特集に興味がありますか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース