ニューヨーク・ミッドタウンの日本酒地酒バー「きらくや」(2 West 32nd Street 2F, New York)で7月9日、日本酒ゼミ「酒育やりまっせ!」が開講した。
同店常連客からの「日本酒についてもっと知りたい」との要望をきっかけに実現したもので、日本酒の輸出入を手掛けつつ、夜は「SAKEソムリエ」として店に立つ赤星慶太さんが「日本酒のいろは」を講義する。
9日の第1回のテーマは、「酒の席で『この人ちょっと通だな』と思わせる知識」。受講者は日本人6人で、枝豆などをつまみに酒を楽しみながら、日本酒の起源やアルコール度数などの説明に耳を傾けた。「『日本酒1合のカロリーはご飯1膳分とほぼ一緒だから太りやすい』などといわれるが、日本酒のは『エンプティカロリー』と呼ばれ、体内に吸収されず熱として放出されてしまう」などと聞き、「生徒」たちからは驚きの声が上がっていた。
週に1回は日本酒を飲むという松本直子さんは着物姿で受講。「ニューヨークに住む日本人としていい機会だった。赤星さんのお酒への情熱に感銘を受けた。友人にもぜひ勧めたい」と絶賛。赤星さんは、「受講者からの思いがけない質問が面白かった。(セミナーを通して)日本酒への堅苦しいイメージを取り払いたい」と意気込みを見せていた。
今月16日に第2回、23日には第3回の「ゼミ」を、それぞれ19時~20時に開講。受講料は日本酒4種とおつまみつきで各20ドル。