米スーパーマーケットチェーン「Whole Foods Market(ホール・フーズ・マーケット)」の新店舗(226 East 57th Street)が8月23日、ミッドタウン・イースト地区57丁目にオープンした。
1980年テキサス州・オースティンで創業以来、現在では米・英・加合わせて310を超える店舗を展開。ニューヨーク市内では7店目だが、大きなスーパーマーケットがない地域のため、周辺住人が待ちに待ったオープンとなった。
敷地面積3530平方の大きな店内では、生鮮食品をはじめオーガニック・自然食品などを豊富に取りそろえる。2階ではカフェ、ダイニングエリアを設けるほか、ヘルスグッズを販売。インテリアは敷地内に2つの学校が併設されることから、楽しく教育を考慮したデザインとなっている。
ニューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長も同席した当日は、テープカットならぬ関係者がパンを手で割って食べる、同チェーン恒例の「ブレッド・ブレーキング」セレモニーで開店を祝った。店頭では朝食を振る舞い、先着でエコバッグを配るなど、早朝から集まったファンをもてなした。
開店を待つ長い列に並んでいた、近隣に住むフィリス・ターナーさんは「ずっとこの日を待っていた」と嬉しそう。友人と待ち合わせをしていたフランチェスカ・ターナーさんも「60丁目に住んでいるがいつも86丁目やウエストサイドまで買い物に行っていた。こんなに近くにホール・フーズができて嬉しい」と話す。
今回のオープンにあたり同店では、ニューヨーク市が取り組む「スクールサラダバーイニシアチブ」に協力。住所の57丁目にちなみ市内57カ所の学校にサラダバーを寄付し、地域貢献活動にも力を入れる。
営業時間は8時~23時。