米大統領候補2人による2回目の討論会が10月16日の夜開催され、ニューヨーク市内のバーでは、お酒を楽しみながら論戦をテレビで「観戦」する若者らの姿が見られた。
民主党のオバマ大統領と共和党のロムニー前マサチューセッツ州知事の論戦は、同日21時、ニューヨーク郊外のホフストラ大学でスタート。これに先立ち地元メディアは、各ホームページなどで「ディベートを見るのにベストなバー」などを特集した。そんなサイトで名前の挙がった店の1つ、ウエストビレッジのバー「Rusty Knot(ラスティ・ノット)」(425 West St.)では「ビューイング・パーティー」が開かれ、20代~30代の若者を中心に約100人が参加。壁に掛けられた小さなテレビで、討論を見守った。
パーティーでは、ロムニー候補の失言をもじって名付けられたテキーラのカクテル「47%」を提供。こうしたことからも店内はオバマ候補支持が圧倒的で、同候補が発言するたびに拍手や歓声が沸き起こった。逆にロムニー候補に対してはブーイングが浴びせられる場面もあった。
論戦を聞いていた21歳のカナダ人、アレックスさんは「どっちもどっちという感じだが、ロムニー候補は同じような内容を繰り返し、説得力がない。オバマ候補を支持するというより、ロムニー候補を支持したくないという気持ちが高くなった」。ニューヨークに住む24歳のリーさんは「ロムニー候補は現在直面している問題を並べているだけで、具体的な解決策やアプローチには言及せず、批判ばかりをしているように思う」と話していた。
ビールを片手に雰囲気を味わいに来たという人も多く、「楽しかった。次回が待ち遠しい」と会場を後にする姿も見られた。3回目の討論会は今月22日に行われる。