ニューヨーク・マンハッタンのマディソンアベニューに10月30日、「鎌倉シャツ」の愛称で知られるメーカーズシャツ鎌倉の海外初店舗となる「Kamakura Shirts New York」（400 Madison Ave.）がオープンした。

　1993年の創業以来、東京を中心に日本全国で22店舗（2012年11月現在）を展開しているメーカーシャツ鎌倉が海外初店舗として選んだ場所は、アイビーリーグスタイルの聖地として知られるマディソンアベニュー。「ブルックスブラザーズ」「ポール・スチュアート」などの多くの有名メンズシャツショップが軒を連ねる。新店の外観や内装は、英国風のクラシックな古き良きアメリカをイメージしたデザインに仕上げた。

　コンセプトは日本同様、メード・イン・ジャパンにこだわり、高品質のシャツを手頃な価格で販売すること。生地は上質な綿100％、ボタンは貝殻を使い、高い縫製技術を持つ日本の工場で一枚一枚丁寧に縫い上げている。

　店頭スタッフは全員日本人で、日本人特有の「おもてなしの心」でニューヨーカーに商品を提案していくという。取扱商品は、メンズシャツ（一部レディスシャツ）（79ドル）とネクタイ（69ドル）で、シャツは日本サイズに加え、過去10年の調査に基づいて製作した西洋人の体のサイズに合わせたアメリカサイズで用意している。

　「ニューヨークのマディソンアベニューで勝負をすることは私たちの20年来の夢」と語る創設者の貞末良雄会長は「一瞬で商品の価値を見抜けるお客さんがニューヨークには多くいることに驚いている。いい服を身に着けることの魅力をさらに多くのニューヨーカーに気付いてもらいたい」と意気込みを見せる。「日本の高度で精緻なものづくりの技術をうたった商品が、海を渡ったアメリカでも評価される事が証明できれば、日本の縫製工場で働く方々に喜びや夢をもたらすことができる」と日本の製造業に対する思いも語る。

　営業時間は8時～20時（土曜・日曜・祝日は9時～19時）。