「Transit Wireless(トランジット・ワイヤレス)」は市内の地下鉄全駅に、無料で利用できるワイヤレスサービスを導入する計画があると発表した。年内に予定していたミッドタウンの主要エリア30駅に同サービスを導入する計画は、ハリケーン「サンディ」の影響で遅れ、2013年第1四半期ごろになる。
既にチェルシーエリアでは同サービスを提供していたが、サンディの影響でサービスを中止した時期があった。同社のベイン社長は「ハリケーンが来たことによって、交通機関の重要性と共に、通信関係も必要不可欠だということが再確認できた。緊急の場合も対応できるよう、同サービスの拡大と改良をしていく」と話す。
今年予定されていた30駅に加え、2013年末までにはさらに40駅への同サービス導入を見込んでおり、クイーンズや頻繁に使用される7、E、F、M、Rのフラッシングエリアにも拡大していく予定。全駅への導入日程の正式発表は、まだされていない。
T-Mobile USAのトム副社長は「T-Mobileのカスタマーは、地下鉄の中でも普段と変わらないワイヤレスサービスを希望している。そんな彼らにこのサービスを提供できることがうれしい」と話す。
同サービスは、Wi-Fi対応のデバイスであればプラットホームで使用可能。また、AT&TとT-Mobileの利用者は、通話やテキスト、インターネットブラウザが利用が可能となる。