ニューヨークのタイムズスクエアで2月12日、バレンタインを祝した恒例のパブリックアートが始まった。
今年で5回目を迎える同バレンタイン企画では、ブルックリンにあるデザインファーム「Situ Studio」の作品「Heartwalk(ハートウオーク)」が選ばれた。作品に使われている木材は、ハリケーン「サンディ」の被害により崩壊したロングビーチ、シー・ガート、アトランティック・シティーの遊歩道から回収されたもの。ハートは「Duffy Square(tkts階段の前)」に設置され、幻想的な赤色でライトアップされる。中心に入ることもでき、記念撮影をする人たちで混雑が予想される。
ニューヨーク在住の女性は「私にはハリケーンで被害に遭った友達がいる。いまだに困っている人もいるし、ニューヨークは大災害に襲われたのだとしみじみ思う。このハートを見て、その人たちのことを『ラブ』で助けてほしいと思った。今年のハートは昨年よりも温かく感じる」と話した。
「ハートウオーク」は3月10日までディスプレーされる。
バレンタイン当日の14日18時からは、「Times Square Renewal of Vows」も行われる。tktsのガラス階段の上で、ロマンスやパッションなど、もう一度誓いの言葉を相手に伝えるのが目的。人種、宗教、性別、年齢は関係なく、多くの人の参加が期待される。この模様はライブストリームと、アメリカンイーグルのビルボードで放映される。
また、タイムズスクエアで毎月さまざまなアーティストとコラボレーションして行われている、ビルボードを使ったデジタルアートギャラリーが、今月は「I Promise To Love You」となっている。毎晩23時57分から24時までの3分間、タイムズスクエアにある6つのビルボードでネオンで映し出されたメッセージが表示される。「I Promise To Love You」と表示される真夜中のタイムズスクエアで、プロポーズを試みる市民もいる。