ニューヨーク市内では、5月に入ってからしばらく不安定な天気が続いている。昼間は晴れていても、夕方から急にスコールのような激しい雨が降りだすこともしばしば。ここ1カ月間で雨の観測された日は 15日にも及び、読めない天気に市民も困惑の様子をうかがわせる。
ニューヨークでは大雨が降ると交通機関が乱れ、整備の不具合が浮き彫りになる。特に100年以上の歴史を持つ地下鉄は、その古さが露呈して大雨が降るたびに雨漏りが多発する。排水設備が整っていないために、ホームにまで滝のような水が流れてきたり、地上につながる階段から雨水が流れ込んだり、浸水することも少なくない。雨のたびに起きる地下鉄の問題には、利用者の多くが「いい加減に修復してほしい」とイライラを募らせている。
5月28日前後には、マンハッタンのビルの間に夕日が沈む自然現象「マンハッタンヘンジ」が観測される予定。年に2回しか見られない現象のために待ち望む人が多いが、続く雨模様に当日の天気を不安視する声も上がっている。