近年で、数多くのバーガーショップの開店に伴うハンバーガー人気に続き、新しい物好きのニューヨーカーの間で今、グルメサンドイッチの注目度が高まっている。
ハンバーガーよりも低カロリーとされ、ヘルシーな食材を多く使うサンドイッチは、手軽さとリーズナブルな価格などを理由に、肉好きからベジタリアンまで幅広い客層に人気だ。そのサンドイッチのグルメ度に力を入れる店が、ブルックリンを中心に増え続けている。各店では、オリジナリティーあふれるメニューを用意する。
ブルックリンのウィリアムズバーグに位置する「Saltie(ソルティー)」では、イギリス、イタリア、ノルウェーの伝承を取り入れたメニューを提供。シーソルトを使用した自家製フォカッチャに、ビーツ、ゆで卵、かぼちゃ、ケッパー、フェタチーズ、ブラックオリーブ、タマネギのピクルス、パセリにアイオリソースを挟んだベジタリアンサンドイッチ「Scuttlebutt(スカットルバット)」(8ドル)などが人気。同じくウィリアムズバーグの「Rye(ライ)」では、子牛、豚、ショートリブ、鴨のひき肉を使ったミートローフとフランス野菜のフリゼ、セイヨウワサビのソース、タマネギの揚げ物をこんがり焼いたパンで挟んだ「Glazed Meatloaf Sandwich(グレーズド・ミートローフ・サンドイッチ)」(14ドル)が話題だ。
マンハッタンでは、ミッドタウンの「Xie Xie(シエシエ)」が、アジア風サンドイッチをコンセプトに、ベトナム風や中国風とアジアの味付けから成るサンドイッチを考案。なかでも「Glazed Sweet Pork(グレイズド・スィート・ポーク)」(9.50ドル)は、甘めに煮た豚肉を自家製中国パン「バオ」で挟んだポークサンドイッチで、ジューシーな中国風サンドイッチを提供する。