ニューヨーク市で7月25日、スマートフォンアプリを使った相乗りサービス「Lyft(リフト)」が開始され、話題となっている。
同サービスは2年前にサンフランシスコで始まり、専用アプリで行き先を入力すれば周辺にいる登録車がピックアップしてくれるサービス。乗車料金は必要なく、心付けとしてチップを払うシステム。個人で自動車を所有している人ならばドライバー登録が可能で、目印にピンクの大きなひげをバンパーに取り付けている。マンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、スタテン・アイランドのファイブ・ボロで運営。タクシーと違い、双方の行き先が会う場合にピックアップする「相乗り」サービスで、支払いもチップのみと格安のため、特色のあるサービスとして利用者が全米で増えている。
安全のためタクシー業界の定める規制を適用し、登録車の定期的な車検と登録ドライバーの運転履歴や犯罪歴を厳しくチェックした上で認可制にしている。そのため同サービスの安全性に問題はないと発表しているが、事故だけでなく誘拐や性犯罪などの事件に巻き込まれないか不安視する市民の声もある。
タクシー需要の高いニューヨークでのサービス開始に伴い、今後タクシー会社と論争が起きないか、また安全性がニューヨーカーにどのように受け入れられるかが注目されている。