東海岸に7店舗を構えるゴーゴーカレーが米国1号店のカツカレー専門店をタイムズスクエアに開いて10年を迎えた。11月27日にはエンパイアステートビルで10周年を記念して、高橋ニューヨーク総領事を始め、関係者を招待してのパーティーが開催された。
2012年に社長に就任した大森智子さんは、就任後の5年間で全米7店舗に拡大。主にビジネスマン・ウーマンに向けて、安い、おいしい、早い、量が多い、サービスがよいの5点を強みに成長を遂げてきた。今後は2020年までに55店の新規出店契約を行い、2022年のオープンを目指すという。
10年間一度も値上げすることなく、売り上げは5年で10倍に上がった。今年10月にメニューのトッピングの種類を増やし、客が自らカスタムオーダーできるようなメニュー改定が行われたことも売り上げアップにつながった。毎月5が付く日は「ゴーゴーデー」として次回来客時に1トッピングの無料券を進呈するなど、ユニークなキャンペーンも多くのリピーターがついた理由だという。そうした新メニューやキャンペーンの提案は、来店者の声を基に従業員らと積極的に意見交換を行っているとも。
2012年は5人だった従業員は50人に増加した。従業員の定着率が同業他社と比べると高いのが同社の特徴で、経営理念に共感する従業員が家族に誇れる職場作りを意識して、職場の雰囲気を作っているという。
役者を志し渡米した大森さんは、「飲食店経営は脚本のないドラマでいつ何が起こるか分からない。何が起こっても前向きにとらえて、乗り越えられる」と明るく未来を見据えた。