MTA(ニューヨーク都市圏交通公社)が6月30日より、マスクや消毒液などの個人防護具が購入できる自動販売機12台を、市内地下鉄10ヵ所の駅に設置した。
ニューヨーク市保健局により、地下鉄やバスに乗車する際は、マスクやフェイスカバーの着用が義務づけられている。公共交通機関を利用する多くの人がマスクを着用しているが、鼻を覆っていない人などが見受けられる。地下鉄駅構内や車両内では、マスクやフェイスカバーの正しい着用を促す広告が掲示されている。
今回設置された自動販売機で購入できるアイテムは、サージカルマスク、NK95マスク、再利用可能な布マスク、除菌シート、手指消毒剤など。マスク、除菌シート、手袋のセット販売も行っている。決済はクレジットカードのみの対応で、現金購入は不可。価格はサージカルマスク10枚セット12.49ドル、2オンス(59ミリリットル)入り手指消毒剤4.99ドルなど。
MTA暫定社長のサラ・ファインバーグさんは「全国的なコロナ感染者数の増加は、マスクや個人防護具を使用し続けることがいかに重要であるか示している。マスクやフェイスカバーを着用することは、自分と周囲の人々を守ることができる重要な手段の一つです」と話す。
ニューヨーク市はネイルサロンやフェイシャルサロンなどの業種を含む経済活動再開第3段階が7月6日より開始された。当初の発表ではレストランの屋内飲食も第3段階に含まれていたが、延期となっている。