ニューヨーク・ブルックリンで新鮮なオーガニック小粒納豆をオンラインで販売している「Sankyodai Natto(三兄弟納豆)」が徐々に盛り上がりをみせている。
同サービスはオーナーの荒井千恵子さんが10年前にカンザス州で創業。アメリカでは新鮮な納豆を手に入れることが難しく、ほとんど全ての納豆が冷凍されている。自身の子どもたちに納豆を食べさせたい一心で手作りするようになり、友人・知人に配ったところ評判が良くビジネスにつながった。
納豆に使用される豆はオーナーの荒井さん自身がカンザス州の農家に足を運び信頼できる農家より顔をみて仕入れ、買い付けている。一つ一つ悪い豆を取り除き、良い豆だけを残して何度も水洗いして発酵、1週間弱かけて作られる。仲介者やストアをなくし発酵から配送まで自身で行うため、新鮮で栄養があり、みずみずしくぷりぷりとした豆本来の味が残っていることが特徴。冷蔵保存で3週間保存できる。
荒井さんは「アメリカで一度も冷凍されていない新鮮な納豆を手に入れることはとても難しい。日本人をはじめとしたアメリカ在住の納豆好きの人に本物の納豆を食べてほしい。安くて美味しい毎日食卓に上がる納豆を提供したい。一方で納豆は栄養のある素晴らしい食べ物なので、特有のにおいや粘りが苦手な方にも食べやすいよう納豆を使った新商品も開発したい」と今後の展望を語った。
価格は1lb(約450g)が15ドル。ウェブサイトからオーダー可能で、35ドル以上の購入でニューヨーク市内は宅配無料。