横須賀を振り返る写真展「Sweet Home Yokosuka 1976-1980」-NYで開催中

Andrew Rothギャラリーで開催中の「Sweet Home Yokosuka 1976-1980」より ©Roth

Andrew Rothギャラリーで開催中の「Sweet Home Yokosuka 1976-1980」より ©Roth

  • 0

  •  

 アッパーイーストサイドのギャラリー「Andrew Roth」(160A E 70th Street, New York)で現在、石内都さんの写真展「Sweet Home Yokosuka 1976-1980」が開催されている。

[広告]

 昨年毎日芸術賞を受賞した石内さんは、2005年のベネチア・ビエンナーレに日本から初の女性写真家として出品した経歴を持つ。同展では、過去に展示した3部作、「アパート」(1978)、「絶唱・横須賀ストーリー」(1979)、「連夜の街」(1981)から選んだ作品を展示。ビンテージの写真から、石内さんが育った横須賀の街を回想する。

 プリント写真サイズで展示する「絶唱・横須賀ストーリー」からは、地元の名前が入った店の看板や、海兵隊と思える人物を写した作品が並び、地元の雰囲気とともに横須賀に存在するアメリカを写す。大きなサイズの「アパート」「連夜の街」では、古めかしい建物の内外装、売春宿と化した廃墟のアパートなど、時代を感じさせる風景を写し取る。

 併せて、同展と連動し作品集を出版。200点の作品と、作家で映画監督の西川美和さんの日本語と英語によるエッセーも収録する。出版に伴い行われたサイン会では、「大盛況に終わった。若い年齢層の日本人女性ファンも多く足を運んでくれた」とギャラリーオーナーのアンドリュー・ロスさん。同ギャラリーのみで販売する作品集は現在売り切れ中。追加発注をしている状況だ。

 営業時間は、火曜~金曜=12時~17時。入場無料。6月25日まで。

ニューヨーク経済新聞VOTE

ニューヨークで思い切り楽しみたい!みなさんはどんな特集に興味がありますか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース