日本映画界の巨匠として海外でも名高い、黒澤明監督の作品が10月29日から、「ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック(BAM)」(30 Lafayette Avenue, Brooklyn)で上映する。
今回の上映は、同センターが主催する「Next Wave Festival」の一部で、アメリカの舞台監督でアーティストのピン・チョンさんが、黒澤明監督作品「蜘蛛巣城」を初めて演劇として表現した作品「Throne of Blood」のNYプレミア公演に伴い行う。
上映作品は、シェイクスピアの「マクベス」を翻案した「蜘蛛巣城」のほか、「七人の侍」や「用心棒」「乱」など、黒澤監督のサムライを題材にした映画8作品を35ミリフィルムで上映。
同センターのシネマ部門「BAMcinematek」と演劇制作部門は、これまでも黒澤監督映画と西洋のアートとの間に対話を持たせるようなプログラムに取り組んできた。今回の上映もその延長として企画。西洋のとらえ方から新しい技法で作り出された「蜘蛛巣城」とオリジナル映画が楽しめる機会を提供する。
入場券は、映画=7.50ドル、舞台「Throne of Blood」=20ドル~。11月14日まで。